通勤・通学中や会議中に…便意を抑えるツボで安心!即効性のある押し方を紹介

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通勤・通学中や会議中など、どうしてもトイレに行けない状況で突然の便意に襲われた経験はありませんか? そんな時に役立つのが「便意を抑えるツボ」です。この記事では、即効性のある便意を抑えるツボを3つ厳選してご紹介。

ツボの場所だけでなく、効果的な押し方もイラスト付きで分かりやすく解説しますので、すぐに実践できます。また、ツボ押しの効果のメカニズムや注意点についても詳しく解説。便意を抑えるツボ以外の対処法として、トイレに行けない時の具体的な方法や、水分・食物繊維のコントロールによる便意の予防策もご紹介します。

さらに、便意と腹痛が同時に起きた時の対処法や、便秘と下痢それぞれの原因と対策、そして症状改善に効果的なツボについても網羅的に解説。この記事を読めば、突然の便意にも冷静に対処できるようになり、不安や焦りから解放されます。

  1. 便意を抑えるツボの効果と注意点
  2. すぐに試せる!便意を抑えるツボ3選
  3. 便意を抑えるツボ以外の対処法
  4. 便意と腹痛が同時に起きた時の対処法
  5. 便秘と下痢それぞれの原因と対策

1.便意を抑えるツボの効果と注意点

通勤・通学中や会議中など、どうしてもトイレに行けない状況で襲ってくる急な便意。そんな時に「ツボ押し」が効果を発揮するかもしれません。ツボ押しは、東洋医学に基づいた伝統的な健康法で、特定の部位を刺激することで体の不調を和らげたり、機能を調整したりする効果が期待できます。便意を抑えるツボも存在し、適切な刺激を与えることで一時的に便意を軽減できる可能性があります。しかし、ツボ押しは万能ではなく、注意点やリスクも存在します。この章では、便意を抑えるツボ押しの効果と注意点について詳しく解説します。

1-1.本当に効果はあるの?ツボ押しのメカニズム

ツボ押しは、体にある特定のポイント(ツボ)を指で押したり、揉んだりすることで刺激を与え、体の機能を調整する健康法です。東洋医学では、ツボは「気」の通り道である経絡上に存在すると考えられており、ツボを刺激することで気の流れを整え、体の不調を改善するとされています。西洋医学的な観点からは、ツボ押しは皮膚や筋肉への刺激が自律神経やホルモン分泌に影響を与え、痛みを和らげたり、内臓の働きを調整したりする効果があると説明されています。便意を抑えるツボ押しは、腸の蠕動運動を抑制したり、肛門括約筋の緊張を高めたりすることで、便意を軽減する効果が期待できます。ただし、ツボ押しの効果には個人差があり、すべての人に効果があるとは限りません。また、科学的な根拠はまだ十分に解明されていない部分もあります。

1-2.ツボ押しの注意点とリスク

ツボ押しは比較的安全な健康法ですが、いくつかの注意点とリスクがあります。強く押しすぎたり、長時間刺激し続けたりすると、皮膚の炎症や内出血などを引き起こす可能性があります。また、妊娠中の方や持病のある方は、ツボ押しを行う前に医師に相談することが大切です。以下の表に、ツボ押しの際の注意点とリスクをまとめました。

注意点リスク
強く押しすぎない 皮膚の炎症、内出血
長時間刺激し続けない 筋肉の損傷
体調が悪い時は行わない 症状の悪化
妊娠中、持病のある方は医師に相談 流産、合併症のリスク
清潔な手でツボを押す 感染症
ツボの位置を正確に確認する 効果が得られない
金属アレルギーの方は注意 かぶれ、炎症
食後すぐに行わない 消化不良

ツボ押しはあくまで一時的な対処法であり、根本的な解決策ではありません。便意が続く場合は、我慢せずにトイレに行くことが大切です。また、頻繁に便意を催す、便意があっても排便できない、腹痛や血便を伴うなどの症状がある場合は、消化器系の疾患が疑われますので、医療機関を受診しましょう。自己判断でツボ押しに頼りすぎることなく、適切な医療を受けることが重要です。

2.すぐに試せる!便意を抑えるツボ3選

通勤・通学中や会議中など、どうしてもトイレに行けない状況で襲ってくる急な便意。そんな時に役立つ、即効性のある便意を抑えるツボを3つご紹介します。それぞれのツボの場所と効果的な押し方を詳しく解説しますので、ぜひ緊急時に試してみてください。

2-1.天枢(てんすう)のツボ押しで便意を抑制

天枢はおへその両脇、指3本分外側に位置するツボです。大腸の働きを調整する効果があり、便意を抑制するだけでなく、便秘や下痢の改善にも効果的です。お腹の張りや痛みにも効果があるとされています。

天枢の場所と効果的な押し方

おへそから左右に指3本分の位置にある天枢を、両人差し指、中指、薬指の3本で優しく押します。息を吐きながら3秒かけて押し、息を吸いながら3秒かけて離す、という動作を5~10回繰り返します。お腹を温めた状態で行うと、より効果的です。刺激が強すぎると逆効果になる場合があるので、優しく押すように心がけましょう。

2-2.大腸兪(だいちょうゆ)で腸の動きを落ち着かせる

大腸兪は腰にあるツボで、腸の蠕動運動を調整し、便意を鎮める効果があります。便秘の改善や、お腹の張り、ガスだまりにも効果があるとされています。東洋医学では、大腸兪は排泄機能の中枢と考えられており、刺激することで腸の働きを整える効果が期待できます。

大腸兪の場所と効果的な押し方

大腸兪は、骨盤の後ろ側にある仙骨の上端から左右に指幅3本分外側、そしてその高さから指幅4本分上に位置します。うつ伏せになり、両手の親指を重ねて、息を吐きながら5秒かけてゆっくりと押します。息を吸いながら5秒かけてゆっくりと力を抜く、という動作を5~10回繰り返します。温めたタオルなどで腰を温めてから行うと、さらに効果的です。

2-3.支溝(しこう)で即効性のある便意抑制効果

支溝は、手首にあるツボで、即効性のある便意抑制効果が期待できます。便秘の改善だけでなく、ストレスやイライラによる腹痛、吐き気にも効果があるとされています。また、腕の痛みやしびれにも効果があるとされています。「万能のツボ」とも言われ、様々な症状に効果があるとされています。

支溝の場所と効果的な押し方

支溝は、手首のシワから指4本分肘側に行ったところにあります。反対の手の親指で、気持ち良いと感じる程度の強さで押します。息を吐きながら3秒かけて押し、息を吸いながら3秒かけて離す、という動作を5~10回繰り返します。左右の手の支溝を交互に押すと効果的です。

ツボ位置効果押し方
天枢 おへその両脇、指3本分外側 便意抑制、便秘、下痢、お腹の張り 両人差し指、中指、薬指の3本で優しく押す
大腸兪 仙骨の上端から左右に指幅3本分外側、その高さから指幅4本分上 便意抑制、便秘、お腹の張り、ガスだまり 両手の親指を重ねてゆっくりと押す
支溝 手首のシワから指4本分肘側 便意抑制、便秘、ストレス、腹痛、吐き気 反対の手の親指で気持ち良いと感じる程度の強さで押す

これらのツボ押しは、あくまで一時的な便意抑制の方法です。根本的な解決のためには、生活習慣の見直しや適切な医療機関への受診も検討しましょう。また、ツボ押しで強い痛みを感じた場合は、すぐに中止してください。

3.便意を抑えるツボ以外の対処法

ツボ押し以外にも、便意を抑えるための様々な方法があります。ここでは、トイレに行けない状況での具体的な対処法、水分摂取、食物繊維の摂取、そして日頃の生活習慣における対策について詳しく解説します。

3-1.トイレに行けない状況での具体的な対処法

会議中や満員電車の中など、どうしてもトイレに行けない状況では、以下の方法を試してみてください。

  • 姿勢を変える:浅く座ったり、背筋を伸ばしたりすることで、腹圧を軽減し、便意を和らげることができます。逆に、前かがみになる姿勢は腹圧を高めてしまうため避けましょう。
  • 意識をそらす:他のことに集中することで、便意を一時的に忘れることができます。仕事に集中したり、周りの景色を観察したり、音楽を聴いたりするのも効果的です。
  • 呼吸法:深い呼吸を繰り返すことで、リラックス効果が得られ、便意を軽減することができます。特に腹式呼吸は、横隔膜を上下させることで腸の動きを抑制する効果も期待できます。
  • 肛門を締める:肛門括約筋を意識的に締めることで、便意を物理的に抑えることができます。ただし、長時間続けるのは避けましょう。
  • 冷やす:冷たいタオルや保冷剤をお腹に当てることで、腸の動きを抑制し、便意を和らげることができます。特に、下腹部を冷やすのが効果的です。

3-2.水分摂取のコントロールで便意を予防

適切な水分摂取は、便通を整える上で非常に重要です。水分が不足すると便が硬くなり、便秘になりやすくなります。便秘になると、便意を催した際に強く感じやすくなってしまいます。逆に、一度に大量の水分を摂取すると、腸の動きが活発になり、便意を促してしまう可能性があります。特に、冷たい飲み物は腸を刺激しやすいため、常温または温かい飲み物をこまめに摂取するように心がけましょう。

状況適切な水分摂取
普段 1日1.5~2リットル程度をこまめに摂取
便意を感じやすい時 冷たい飲み物や一度に大量の水分摂取は避ける
便秘気味の時 水分摂取量を増やし、温かい飲み物を積極的に摂る

3-3.食物繊維の適切な摂取で便通を整える

食物繊維は、便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促進することで、スムーズな排便を促します。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく摂取することが大切です。不溶性食物繊維は、ごぼうやきのこ、玄米などに多く含まれ、便のかさを増やす効果があります。水溶性食物繊維は、海藻類やこんにゃく、納豆などに多く含まれ、便を柔らかくする効果があります。食物繊維が不足すると便秘になりやすく、便意を強く感じてしまうことがあるため、日頃から意識して摂取するようにしましょう。また、食物繊維の摂取量を増やす際は、水分も一緒に摂るように心がけてください。水分が不足すると、かえって便秘が悪化してしまう可能性があります。

食物繊維の種類効果多く含まれる食品
不溶性食物繊維 便のかさを増やす ごぼう、きのこ、玄米、大豆
水溶性食物繊維 便を柔らかくする 海藻類、こんにゃく、納豆、オクラ

4.便意と腹痛が同時に起きた時の対処法

便意と腹痛が同時に起きた場合は、まず落ち着いて原因を探ることが重要です。食あたりや感染性腸炎などの可能性も考えられるため、無理に便意を抑えることは避けましょう。痛みが激しい場合は、すぐに医療機関を受診してください。また、市販の鎮痛薬を服用する場合は、用法・用量を守り、副作用にも注意しましょう。腹痛が軽度で、冷えや消化不良が原因と考えられる場合は、温かい飲み物を飲んだり、腹部を温めたりすることで症状が緩和されることがあります。ただし、症状が改善しない場合は、自己判断せずに医療機関を受診するようにしてください。

5.便意と腹痛が同時に起きた時の対処法

便意と腹痛が同時に起きた場合、その原因は様々考えられます。食あたりや過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD)など、深刻な病気が隠れている可能性もあるため、自己判断せず、症状が続く場合は医療機関を受診することが重要です。ここでは、緊急時の対処法と、考えられる原因、受診の目安について解説します。

5-1.緊急時の対処法

急な便意と腹痛に襲われた際に、すぐにできる対処法をまとめました。状況に応じて適切な方法を試してみてください。

症状対処法補足
冷や汗、吐き気、激しい腹痛を伴う下痢 安静にする、無理に排便を我慢しない 感染性胃腸炎の可能性があるため、速やかに医療機関を受診
我慢できる程度の腹痛と便意 温かい飲み物を飲む、腹部にカイロを貼る 体を温めることで、腸の動きを和らげ、痛みを軽減できる可能性があります。
ストレスを感じている 深呼吸をする、リラックスできる音楽を聴く ストレスが原因で過敏性腸症候群(IBS)の症状が出ている可能性があります。

5-2.考えられる原因

便意と腹痛が同時に起こる原因は多岐に渡ります。以下に代表的な例を挙げます。

食あたり

腐敗した食品やウイルス、細菌に汚染された食品を摂取することで、激しい腹痛と下痢、嘔吐などを伴う食中毒を引き起こすことがあります。特に、生ものや加熱不十分な食品には注意が必要です。

過敏性腸症候群(IBS)

ストレスや生活習慣の乱れ、特定の食品などが原因で、腹痛や下痢、便秘などの症状が慢性的に繰り返される病気です。症状には個人差があり、便意と腹痛が同時に起こることもあります。

炎症性腸疾患(IBD)

潰瘍性大腸炎やクローン病などの総称で、腸に炎症が起こる原因不明の慢性疾患です。腹痛や下痢、血便などの症状が現れ、重症化すると手術が必要になる場合もあります。

その他の原因

上記以外にも、ウイルス性腸炎、細菌性腸炎、虫垂炎、憩室炎、大腸がん、子宮内膜症、卵巣嚢腫など、様々な病気が考えられます。自己判断は危険ですので、症状が続く場合は医療機関を受診しましょう。

5-3.受診の目安

以下の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

  • 高熱が出る
  • 血便が出る
  • 激しい腹痛が続く
  • 嘔吐が続く
  • 意識がもうろうする
  • 脱水症状がある
  • 症状が改善しない

特に、乳幼児や高齢者の場合は、脱水症状を起こしやすいため、注意が必要です。早めの受診が大切です。

6.便秘と下痢それぞれの原因と対策

便通の悩みには、便秘と下痢の2つのパターンがあります。それぞれ原因や対策が異なるため、自分の状態に合った対処法を知ることが重要です。

6-1.便秘の原因と対策

便秘は、排便が3日以上ない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態を指します。主な原因としては、以下のものが挙げられます。

  • 食物繊維不足
  • 水分不足
  • 運動不足
  • ストレス
  • 薬の副作用
  • 生活習慣の乱れ
  • 大腸がん
  • 過敏性腸症候群

便秘の対策としては、以下の方法が有効です。

対策詳細
食物繊維の摂取 野菜、果物、海藻、きのこ類などを積極的に摂りましょう。ゴボウ、サツマイモ、バナナなどがおすすめです。
水分補給 1日に1.5~2リットル程度の水分をこまめに摂りましょう。特に朝起きた時にコップ1杯の水を飲むのが効果的です。
適度な運動 ウォーキングやジョギングなど、適度な運動を習慣づけましょう。腹筋を鍛えることも効果的です。
生活習慣の改善 規則正しい生活を心がけ、毎日同じ時間にトイレに行く習慣をつけましょう。
マッサージ お腹を時計回りに優しくマッサージすることで、腸の動きを促進することができます。
市販薬の利用 酸化マグネシウムや刺激性下剤など、症状に合った市販薬を利用するのも一つの方法です。ただし、長期的な使用は避け、医師や薬剤師に相談しましょう。

便秘解消に効果的なツボ

便秘解消には、以下のツボ押しも効果的です。

  • 承満(しょうまん):おへそから指4本分下、指幅2本分外側に位置します。腸の蠕動運動を促進する効果があります。
  • 水道(すいどう):おへそから指3本分下、指幅2本分外側に位置します。大腸の働きを活発にする効果があります。
  • 足三里(あしさんり):膝のお皿の外側から指4本分下に位置します。消化機能を高め、便秘を改善する効果があります。

6-2.下痢の原因と対策

下痢は、水分の多い軟便または液状便が1日に3回以上排泄される状態を指します。主な原因としては、以下のものが挙げられます。

  • 食中毒
  • ウイルス性腸炎
  • 細菌性腸炎
  • 過敏性腸症候群
  • 潰瘍性大 colitis
  • クローン病
  • ストレス
  • 冷え
  • 特定の食品に対するアレルギー

下痢の対策としては、以下の方法が有効です。

対策詳細
水分補給 下痢によって失われた水分と電解質を補給するために、経口補水液やスポーツドリンクを飲みましょう。
消化の良い食事 おかゆ、うどん、白身魚など、消化の良い食事を摂りましょう。刺激物や脂っこいものは避けましょう。
安静 十分な休息を取り、体力を回復させましょう。
市販薬の利用 止瀉薬を服用することで、下痢の症状を緩和することができます。ただし、原因によっては使用を控えるべき場合もあるので、医師や薬剤師に相談しましょう。

下痢の症状を和らげるツボ

下痢の症状を和らげるには、以下のツボ押しも効果的です。

  • 天枢(てんすう):おへその両脇、指2~3本分のところに位置します。腸の機能を調整する効果があります。
  • 陰陵泉(いんりょうせん):膝のお皿の内側の下、脛骨の内側縁を指でなぞると骨の出っ張りにぶつかる少し前のくぼみに位置します。水分の代謝を調整する効果があります。
  • 合谷(ごうこく):手の甲側、親指と人差し指の骨が合わさる部分よりやや人差し指側にあるくぼみに位置します。痛みを和らげる効果があります。

まとめ

この記事では、通勤・通学中や会議中など、トイレに行けない状況で便意を抑えるためのツボとその効果的な押し方について解説しました。紹介したツボは天枢、大腸兪、支溝の3つです。これらのツボは、腸の蠕動運動を抑制する効果があるとされています。便意を感じた際に、これらのツボを適切な方法で押すことで、一時的に便意を軽減することが期待できます。

しかし、ツボ押しはあくまでも一時的な対処法であり、根本的な解決策ではありません。便意を我慢し続けると、便秘や腹痛などの健康問題を引き起こす可能性があります。ツボ押しで便意をコントロールしつつ、できるだけ早くトイレに行くように心がけましょう。また、日頃から水分摂取や食物繊維の摂取を適切に行い、規則正しい排便習慣を身につけることで、便意のコントロールがしやすくなります。便意と腹痛が同時に起きた場合は、我慢せずに医療機関を受診することをおすすめします。この記事で紹介したツボ押しやその他の対処法を参考に、快適な日常生活を送る一助となれば幸いです。