ハーブティーが便秘解消に役立つ? その効果的な飲み方とは?
2015/01/27
2015/04/03
監修: 快適ヘルシーライフ編集部
便秘に悩んでいる人は、特に女性に多いです。便秘もひどくなると歩くのさえつらくなりますし、ひどい場合は腹痛で倒れてしまうことだってあるでしょう。それほどまでひどくなっていないといっても、便秘は腸が正常ではない証拠なので、あまりいい状態とはいえません。
便秘解消を期待できる方法には、いろいろなものがあります。でも、薬は使いたくない…自然な力で排出できるようになりたい…そういう人にオススメなのがハーブティーです。
1.便秘にハーブティーがいいのはなぜ?
1-1.水分が摂取できる
普段から意識して水分を摂取できるといいのですが、飲むとしてもご飯を食べるときだけになってしまいがちです。冬は喉も渇かないので自然と水分の摂取量も減ってしまうので、なかなか難しいです。ハーブティーならば、水分を摂取しながらも便秘解消が期待できるハーブを含んでいるので、水分摂取もしながらより便秘が解消しやすい状態にしてくれるのです。
水分が足りないと便も固くなるので、排出しにくくなります。そのせいで便秘にもつながってしまうでしょう。水分不足を防ぐため、ハーブティーを取り入れるといいと思います。
1-2.自然に排出する力をつけられる
便秘解消の期待ができるハーブティーといっても、薬のように便を押し出す力を持っているわけではありません。ハーブティーは、便が排出しやすいように身体を整えてくれます。その結果として便秘解消に効果が期待できるでしょう。
また体質が改善することで、そもそも便秘になりにくい身体作りが可能です。時間をかけて、ハーブティーを利用して自然に排出する力を身につけられる、と思ってください。
2.便秘のための、ハーブティー選び
2-1.ローズヒップティー
ローズヒップティーには非常にたくさんのビタミンCが含まれています。ビタミンCというとお肌にいい成分というイメージがありますが、それだけではなく便秘の解消も期待できる成分です。ビタミンCは腸まで届けば、善玉菌を増やす作用があります。
そのため、腸の環境がよくなって便を柔らかくし、排出しやすいようにしてくれます。
2-2.カモミールティー
便秘にはいろいろな原因があり、食物繊維不足が招く便秘が主と考えられていますが、それだけではありません。ストレスが原因となる便秘もあります。そのサポートをしてくれるのが、カモミールティーです。カモミールティーには胃腸の炎症を抑えてくれる作用がありますので、ストレスなどで過敏になっている胃腸を落ち着かせ、便秘を招いている原因を解消してくれます。
また、イライラを防ぐ効果もありますので、リラックスできて便が排出しやすいような身体作りを助けてくれるでしょう。
2-3.フェンネルティー
ハーブティーをあまり知らない人にとっては、馴染みのないハーブだと思います。ハーブティーを飲む機会がある人でも、知らないという人も多いかもしれません。しかし、フェンネルは昔から利用されていたハーブです。魚料理のスパイスとしても使われているので、知らない間に目にしていることがあると思います。
フェンネルには、便秘解消への期待が十分できます。消化を促進させてくれるので、食べ過ぎたり飲みすぎたりした後、嫌な感じの胃腸の違和感を早く取り除いてくれますし、ガスの排出までも助けてくれます。お腹のハリが便秘と共に気になる人にもオススメです。腸の動きを正常に整えていってくれるので、きちんと便の排出ができる環境にしてくれるでしょう。
また、ダイエットにも効果があるとされているので、便秘を解消するとともにボディラインを整えたいと思っている人には、フェンネルティーがいいでしょう。
3.効果的な飲み方とは?
3-1.いれる所からこだわる
ハーブティーの美味しさを決めるのは、そのいれ方にあるといわれています。美味しく飲むためには、香りと味をバランスよく出してあげる必要があります。温度・量・蒸らす時間などなど、こだわるポイントはたくさんあります。
基本的に、紅茶のいれ方と似ているところがありますので、参考にしてみてください。
大体3分以上、5分未満ぐらいを意識しつつ、蒸らし時間を調整しながら、好きな香りと味を見つけましょう。注ぐカップはあらかじめ温めておくのも忘れずに。こだわっていれるのは面倒と感じるかもしれませんが、1杯のために手間をかければ、その1杯を大切に飲めると思います。
3-2.飲みやすいようにアレンジする
ハーブティーを1杯飲んだからといって、便秘が解消してしまうというわけではありません。毎日は飲まないにしても、ある程度定期的に飲み続ける必要はあります。中には、便秘解消が期待できるとはいえ、自分にとっては苦手な味のハーブティーもあると思います。独特な香りや味がするので、好き嫌いが大きく分かれるのもハーブティーの特徴です。
好みとは違う味だった場合は、好みの味になるようにアレンジしてみてください。ハチミツなどはマイルドな甘さですしハーブティーにも相性はいいでしょう。
それ以外にも、自分の好きな紅茶とブレンドをするなど、飲み方にこだわればたくさんのアレンジが可能です。今日はどんなアレンジで飲もう…などとハーブティーを飲むのが楽しくなります。楽しんで飲むことこそ、長く続けられるポイントだと思います。
4.ハーブティーを飲むときの注意点
4-1.毎日ではなく、時々飲む
便秘解消のためにとハーブティーを飲むのはいいのですが、毎日習慣にしてしまうと、便秘解消への期待が薄くなってしまいます。というのも、ハーブティーを便秘が気になるときだけに飲むのであれば、きちんとそのハーブの効果が働きかけてくれるのですが、ずっと飲み続けていると、そのハーブに慣れてきてしまいます。便秘薬なども同じですが、なれてしまうと反応しなくなるのです。おいしいので毎日飲みたくなる気持ちもわかりますが、便秘が気になるときに飲むようにするなど、少し回数を減らしてみてください。習慣にするのは問題ないので、週に2回は飲むようにするとか、飲む曜日を決める、など…そういった意味で習慣にするといいと思います。
4-2.妊娠中のハーブティー選びは慎重に
ハーブティーは基本的にはノンカフェインで、カフェインを摂取しないほうがいいとされている妊婦さんにとっては、安心して飲めるから…と愛飲している人もいるでしょう。
また妊娠中は便秘に悩まされることもよくありますが、薬を飲むのはちょっと…と便秘を我慢しがち。そこでハーブティーで便秘を改善する作用のあるものを飲んで、少しでも改善すればという思いがあるかもしれませんが、妊娠中のハーブティー選びは慎重にしてください。ハーブティーがノンカフェインとはいえ、中には子宮を収縮させるものや刺激するものもあります。
妊娠しているときには、本当にそのハーブティーは飲んでも大丈夫なのか、きちんとチェックして飲むようにしてください。ハーブは自然のものなので、思いもよらない作用が起こるかもしれません。
4-3.薬との飲み合わせもチェック
持病があるとか、飲んでいる薬があるという人は、ハーブティーを飲む際には医師に相談するといいでしょう。便秘を解消するために飲み始めるとなると、定期的に習慣として飲むことになると思います。薬の効果がハーブティーによって抑制されてしまうとか、逆に薬の効果を高めすぎてしまうとか…飲み合わせの問題は難しいものです。
ハーブティーは薬ではないとはいえ、効果が強く現れる場合もあります。万が一のことを考えて、薬との飲み合わせがよくないものは飲まないようにするために、必ず医師に相談をしてから飲み始めるようにしてください。
まとめ
いかがでしょうか?
- 便秘にハーブティーがいいのはなぜ?
- 便秘のための、ハーブティー選び
- 効果的な飲み方とは?
- ハーブティーを飲むときの注意点
便秘は続くとつらいものですし、慢性化してしまうと便秘が当たり前の生活になってしまいます。本来の自然に排出する力をよみがえらせるためにも、さまざまな原因がある便秘に対して、ハーブティーを使って便秘解消を心がけてみてはどうでしょうか。
ハーブティーは自然から採れたものなので、自分に合う・合わないもあると思いますし、その時の状態によっても効果が強く出る場合もあります。体調を見ながら、ゆっくりと改善に向けて頑張っていきましょう。