便秘でお悩みの方必見! 酵素を効果的に摂取して便秘解消する方法
2015/01/21
2015/04/03
監修: 快適ヘルシーライフ編集部
今、便秘解消の救世主として、生野菜や果物に含まれている『酵素』が注目されています。しかし、酵素は非常に壊れやすいため、正しい方法で摂取しなければ便秘の症状を改善させることはできません。そこで、この記事では、便秘解消に効果的な酵素の摂取方法を紹介します。
酵素の働きを活かして便秘を解消するためには、次のポイントを押さえておくことが大切です。
以上のポイントを理解しておけば、酵素の働きを有効活用でき、長年の便秘の苦しみから解放されるでしょう。
1.酵素はどんな働きをしているのか
酵素とはタンパク質から作られる物質の一種で、主に、体内に存在する『潜在酵素』と食物に含まれる『食物酵素』の2種類にわけて考えられています。
1-1.潜在酵素
『潜在酵素』とは、体内で作られる酵素のことです。潜在酵素は、『消化酵素』と『代謝酵素』という生命活動に欠かせない2つの酵素を作り出します。『消化酵素』の役割は、口から取り入れた食べ物の消化吸収を促進することです。一方、『代謝酵素』は、肌の新陳代謝・老廃物の排出・呼吸・思考を助ける働きをしています。
1-2.食物酵素
『食物酵素』とは、野菜や果物など、食物に含まれる酵素のことです。食物酵素は、食べ物の分解を促し、消化吸収をサポートする働きをします。食物ごとに含まれる酵素の性質が異なり、それぞれ1つの栄養素しか分解できません。対応する栄養素よって、『炭水化物分解酵素』『タンパク質分解酵素』『脂肪分解酵素』の3つにわけられています。
2.なぜ酵素不足が便秘を招くのか
体内の酵素不足が原因で慢性的な便秘に陥ってしまう方は少なくありません。これは、酵素が少なくなることで、消化吸収・新陳代謝・老廃物の排出などの機能が低下するためです。本来、口から取り入れた食べ物は、酵素の働きによって消化吸収されます。しかし、酵素が不足してしまうと、腸の中で消化不良を起こし、腸内環境が悪化してしまうのです。腸内環境が悪化すると、腸の働きがどんどん鈍くなってしまい、便を排出することが困難となります。
便秘を予防・改善するためには、体の中でしっかりと酵素を機能させることが重要です。しかし、一日に体内で作られる酵素の量は決まっており、年齢と共に低下していきます。そのため、不足分の酵素は食物から補う必要があるのです。
3.酵素が多く含まれる食品とは
酵素は、主に野菜・果物といった食品から摂取することができます。『炭水化物分解酵素』『タンパク質分解酵素』『脂肪分解酵素』に分類し、それぞれ紹介しましょう。
3-1.炭水化物分解酵素を多く含む食品
炭水化物分解酵素が多く含まれている食品は、キャベツ・じゃがいも・ナズ・パプリカ・生姜・パイナップル・バナナ・梨・キウイなどです。炭水化物分解酵素は、炭水化物の消化吸収を助ける働きがあります。
3-2.タンパク質分解酵素を多く含む食品
タンパク質分解酵素が多く含まれる食品は、キャベツ・ホウレンソウ・ニラ・ブロッコリー・ゴーヤ・アボカド・りんご・プルーンなどです。タンパク質分解酵素は、タンパク質の消化吸収を助ける働きをします。
3-3.脂肪分解酵素を多く含む食品
脂肪分解酵素を多く含む食品は、大根・トマト・グレープフルーツ・セロリ・イチゴ・イチジクなどです。脂肪分解酵素は、脂肪の消化吸収をスムーズにします。
4.酵素を効率良く摂取する方法
ちょっとした工夫をすることで、さらに効率的に酵素を摂取できます。ここでは、3つのポイントを紹介しましょう。
4-1.すりおろすことで2~3倍に
野菜や果物の酵素は、すりおろすことで2~3倍にも増加します。これは、すりおろすことによって細胞膜が破れ、閉じ込められていた酵素が外に出てくるためです。ただし、すりおろした食品は時間の経過とともに酸化が進み、ビタミンや酵素が失われやすくなります。そのため、できるだけ食べる直前にすりおろすよう注意してください。
4-2.発酵食品から摂取する
酵素は生野菜や果物だけでなく、納豆・味噌・糠漬け・漬物・麹といった発酵食品にも酵素は豊富に含まれているのです。食材が持つ酵素だけでなく、麹菌・乳酸菌などが作り出す酵素も含まれているため、より多くの酵素を摂取できます。
4-3.よく噛んで食べる
よく噛んで食べることも酵素による分解効率が高まります。これは、よく噛むことによって唾液内に含まれる消化酵素『アミラーゼ』が大量に分泌されるからです。消化吸収を促進し、消化酵素が無駄に消費されることを抑えます。
5.酵素を摂取する時の注意点
酵素を含む食品を取っているのに、効果がないという時には以下の点を確認してください。これらのことを知っておかなければ、「酵素を摂取しているつもりが、全く無意味だった」ということになりかねません。
5-1.酵素は熱に弱い
酵素は熱に弱く、50度から70度程度で活性力がなくなるという性質があります。そのため、酵素の摂取を目的とする場合には、加熱をしない調理が基本です。最近では、食物本来が持つ酵素を効率よく摂取できるとして、ローフードと呼ばれる食事法がブームとなっています。こうしたレシピを参考にするのも一つの手です。
5-2.バランスの良い食事を心がける
酵素は、ビタミンとミネラルがなければ体内で十分に働けません。酵素を含む食品を食べる時には、ビタミンやミネラルを含む食品を食べるようにしましょう。
また、食物酵素はどの食べ物から摂取しても同じというわけではなく、食物によって含まれる酵素の性質が異なります。『炭水化物分解酵素』『タンパク質分解酵素』『脂肪分解酵素』を含んだ食品をバランスよく食べることが大切です。
5-3.お酒・タバコはなるべく控える
お酒やタバコは、酵素不足を招く最大の原因です。お酒が体内に入ると、アルコールを分解するために大量の酵素が使用されます。また、タバコに含まれるタールやニコチンが体内に入った時にも、これらの有害物質を排除するために多くの酵素が消費されるのです。酵素不足を防ぐためには、お酒やタバコはなるべく控えるべきでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は便秘解消に効果的な酵素の摂取方法を紹介しました。
- 酵素はどのような働きをしているのか
- なぜ酵素不足が便秘を招くのか
- 酵素が多く含まれる食品とは
- 酵素を効率よく摂取する方法
- 酵素を摂取する時の注意点
以上のポイントを押さえ酵素の働きを最大限に活かすことで、便秘解消が期待できます。
さっそく、今日の献立から酵素を含む食材を取り入れてみてはいかがでしょうか。便秘を解消して快適な生活を手に入れてください。