便秘による腰痛にサヨナラ!便秘を解消してつらい症状を克服しよう!
2016/09/09
2020/10/16
監修: 快適ヘルシーライフ編集部
便秘だけでもつらいのに、腰痛も同時に起こる人が増えています。なぜ、便秘と腰痛が同時に起きるのか理由や対策を知りたい人も多いでしょう。今回は、便秘が原因の腰痛について詳しく学ぶことにします。
便秘による腰痛に悩んでいる人は、記事を読むことでつらい症状を改善することができます。また、今後悩まないためにも、記事を読んで便秘の解消法と共に腰痛についての正しい知識を身に付けてください。
1.便秘と腰痛の関係とは
便秘と同時に腰痛を引き起こすケースが、とても増えています。まずは、便秘と腰痛にはどんな関係があるのか学びましょう。
1-1.便秘と腰痛の関係性
便秘は、さまざまな副作用を引き起こします。中でも、便秘になると同時に腰痛に悩む人がとても多いことを知っておきましょう。今まで便秘で腰痛になったことが無い人でも、今後も腰痛と無縁であるとは限りません。便秘と腰痛は、とても深い関係にあるのです。
1-2.便秘が原因の腰痛とは?
便秘が原因の腰痛とは、普段は腰痛が無い人でも便秘になると腰が痛くなることを言います。便秘のとき以外に腰痛を発症しないことから、明らかに腰痛の原因は便秘と断言できるでしょう。便秘が原因なのは明らかなため、便秘を解消することで腰痛も治すことができると言えるのです。
1-3.便秘が原因で腰痛になるメカニズム
便秘が原因で腰痛になるのは、なぜでしょうか。腰痛を引き起こすメカニズムについては、以下をご覧ください。
- 便秘で腸が膨張する
- 膨張した腸が腰椎(ようつい)を圧迫する
- 腰椎(ようつい)圧迫すると神経を刺激するため痛みが走る
- 腰回りをかばうことで血行が悪くなって筋肉がこわばる
- さらに腰痛がひどくなる
つまり、便秘によって膨張した腸が腰椎(ようつい)を内側から圧迫するため、神経を刺激して痛みが出るのです。また、腰痛があると腰回りを無意識にかばうため筋肉がこわばりやすくなることも知っておきましょう。
1-4.便秘が原因で起きる腰痛の症状
便秘が原因で起きる腰痛は、主に以下のような症状が出ます。
- 腹部の張りと同時に腰痛を感じる
- 便を出そうとすると腰痛が出る
- 腰回りが冷えてこわばりを感じる
便秘が原因の腰痛は、便秘がひどくなることに比例して症状も重くなることも特徴です。
2.便秘のときの腰痛と危険な病気について
それでは、便秘のときの腰痛と危険な病気についてのお話をします。中には、危険な病気が隠れていることもあるので注意してください。
2-1.便秘の腰痛で注意すべき症状
便秘の腰痛でも以下のような症状がある場合は、注意しましょう。
- 腰の右だけが痛いとき
- 腰の左だけが痛いとき
- 腰痛に下腹部痛を伴うとき
- 腰痛が我慢できないほどひどいとき
便秘がきっかけとなって腰痛が発症する場合、位置によって隠れた病気を発見するきっかけになります。特定の部位だけに腰痛が現れる場合は、注意深く観察してみてください。念のため、できるだけ早く医師に相談しましょう。
2-2.便秘のときの腰痛で考えることができる病気
便秘のときの腰痛では、以下の病気を考えることもできます。
- 腰椎(ようつい)ヘルニア
- 虫垂炎
- 腎臓疾患
- 子宮筋腫などの病気
- そのほかの腫瘍(しゅよう)
便秘が原因だと思っていた腰痛も、実はほかの病気の症状である可能性もあります。便秘と同時に腰痛になったことで、便秘が原因とわかっているから安心だと安易に判断することはやめましょう。
2-3.便秘のときの腰痛のセルフチェック方法
便秘のときの腰痛は、以下のセルフチェックで病気リスクを判断してください。
- 便秘が治ると腰痛も治るか
- 便秘以外のときにも腰痛があるか
- 腰のどの位置に痛みがあるか
- 安静にしていても腰痛があるか
- 腰痛以外にも手足のしびれなどは無いか
腰痛の出方や位置などによって、原因が単に便秘によるものなのか、そのほかの可能性があるのかを判断できます。ただし、セルフチェックはあくまでもセルフチェックに過ぎません。疑わしい点があるときは、早急に医師の診断を受けてくださいね。
2-4.便秘の腰痛で病気が疑われるときの対処法
便秘の腰痛で病気が疑われる場合は、医師の診断を受けてください。万が一、ポリープなどがあると悪化する原因になります。また、どんな病気でも初期状態に近いほど治療も簡単で治療期間も短く済むことを認識しましょう。病院嫌いでなかなか足を運ばない人も、自分の体を大事にしてくださいね。
2-5.便秘の腰痛で病気の疑いがあるときの治療法
便秘の腰痛で病気の疑いがあるときは、医師の指示に従って治療を進めることになります。便秘の解消を試みるとともに、原因究明のために検査入院をすることもあるでしょう。しかし、腰痛が出たことで便秘以外の病気を発見できることは幸運とも言えます。もしも、検査の結果病気を発見した場合でも、早期治療が可能になったことを喜んでください。それに、病気の治療が終われば腰痛も解消できますよ。
3.便秘による腰痛の対処法
便秘による腰痛の対処法について、解説します。また、便秘による腰痛を発症しているときにやってはいけないことについても確認してください。
3-1.原因別に対処法を確認しよう
まず、便秘が原因で腰痛になっている場合でも、以下の2種類があることを学びましょう。
- 便秘で腸が膨張しているため腰の神経を圧迫した
- 便秘で腰回りの血行が悪くなったために筋肉がこわばった
腸の膨張が原因の場合は、便秘を解消することで腰痛も解消します。腰回りの血行が悪くなっている場合は、入浴やカイロなどで温めることで痛みをやわらげることができるので試してみましょう。ただし、ひどい便秘の場合は両方とも当てはまることも多いのでどちらが主な原因か判断が付かないときは、両方試してください。
3-2.効果的な便秘解消法を紹介
便秘解消には、以下の方法が効果的なので試してみましょう。
- 便秘に効果の高い食べものや飲みものを多く摂(と)る
- 入浴でお腹(なか)をしっかり温める
- お腹(なか)のマッサージをしてみる
- ウォーキングなどの運動を試してみる
- 睡眠時間を十分に確保する
- 便秘に効果的な漢方薬やサプリメントを試してみる
便秘解消に良い方法も、たくさんあるものです。いくつか試してみて、自分に合ったものを継続してやってみましょう。ただし、いずれの方法も即効性があるとは限りません。続けていくうちに、自然と便秘が解消できるものだと理解してください。
3-3.病院に行った方が良い便秘の症状
便秘が7日以上続いている場合や、腹痛を伴う場合は、病院に行ってください。便秘は、慢性化すると治療も困難になります。命にかかわることは無いだろうと、安心してはいけません。また、便秘による腰痛が日ごとに強くなってきたり痛みの出方がおかしいと感じたりしたときも同様です。病院に行くことを迷っているうちに症状が悪化しては困るのは自分であることを、自分自身に言い聞かせてください。
3-4.便秘による腰痛でやってはいけないことや注意点
便秘による腰痛が出ているときは、便を出すためにいきみ過ぎないでください。必要以上に腹部に圧力を掛けることは、腰痛が悪化する原因になると考えましょう。さらに、便秘による腰痛があるときは、食事も食べ過ぎは禁物です。さらに腸が膨張することになって、腰痛が悪化する原因になるので食事量をセーブしてくださいね。腰痛を軽くするためにも、便秘をひどくしないように注意することが大切です。
4.便秘や腰痛に効果のあるもの
便秘や腰痛に効果のあるものについて、詳しくお話をしましょう。辛(つら)い症状を軽くするために、やってみてくださいね。
4-1.便秘や腰痛に効果のある食べもの・飲みもの
便秘や腰痛に効果のある食べものについて、ご紹介します。便秘が原因で腰痛になっている人は、まず便秘解消に効果があるものを試してください。
- ヨーグルトや納豆・きのこなどの菌食品
- 野菜・海草・フルーツなど食物繊維の多い食品
- オリゴ糖を含む食品
- 常温の水やお茶などのノンカロリー飲料
上記のものは、腸の働きを整えてくれるので自然に便秘を解消します。普段の食事メニューにも、多く取り入れるようにしてください。また、水分不足も便秘の大きな原因となります。常温の水など、水分をたくさん摂(と)ることも忘れないようにしましょう。
4-2.便秘や腰痛に効果のある生活習慣
便秘や腰痛に悩む人は、運動不足の状態であることがとても多いです。まずは、自分でできる範囲で運動をしてください。体力が心配な人は、毎日30分程度のウォーキングから始めましょう。すると、腸の活動が活発になるため便秘の解消に効果的です。また、便秘が解消することで悩みの腰痛も良くなってくることでしょう。さらに、正しい姿勢で過ごすことやたっぷりの睡眠を取ることにも気を付けください。規則正しいリズムで生活を続けることは、便秘にも腰痛にも大変効果的ですよ。
4-3.便秘や腰痛に効果のあるそのほかのこと
便秘や腰痛に効果のある生活習慣を心掛けていても、普段から多忙過ぎてなかなか症状が改善しないこともあります。なかなか便秘が解消しない人は、便秘に効果のあることとして漢方薬やサプリメントを試してみてください。漢方薬やサプリメントは、おだやかな効き目で便秘解消を目指します。体に負担を掛けてしまう便秘薬とは違いますから、安心して試してみましょう。以下のサプリメントも、ご覧くださいね。
5.妊婦の腰痛と便秘について
妊婦は、胎児の安全を守るためにも腰痛や便秘に気を付けなくてはいけません。具体的にどのようにするべきか、しっかり学んでください。
5-1.妊婦の腰痛と便秘の原因・症状
妊娠中は、子宮が腸や脊椎(せきつい)を圧迫するために便秘や腰痛が起こりやすい時期と言えます。また、お腹(なか)をかばって生活をするために、足腰に掛かる負担が大きくなることを認識してください。また、妊娠後期になるにつれてお腹(なか)が重くなるため、腰痛にもなりやすくなります。加えて便秘になることで、腰に鈍痛を感じたり走るような鋭い痛みを覚えたりしやすくなると覚えておきましょう。
5-2.妊婦の腰痛と便秘の対処法
妊婦は、お腹(なか)の中の子どもに影響が無いように強くいきむことも禁止になっているでしょう。便秘をひどくしないためには、便秘解消に効果的なものを食べたり水分をこまめに補給したりして自然な便通を心掛けるようにしましょう。しかし、何をしても便秘が解消できずに腰痛がひどくなるときは、かかりつけ医に相談して妊娠中でも飲むことができる便秘薬を処方してもらってください。
5-3.妊婦の腰痛や便秘にかんする注意点
妊婦の腰痛や便秘は、できるだけならないように予防することが大切です。普段から、腰痛にならないように気を付けたり便通日記を付けて便秘を予防したりしましょう。また、自己判断で市販の便秘薬などを飲まないようにしてください。妊娠中は、母親の勝手な選択がお腹(なか)の子どもに大きな影響を与えてしまうことがあります。腰痛や便秘で困るときは、必ずかかりつけ医に相談して対処しましょう。
6.便秘による腰痛でよくある質問に回答!
ここでは、便秘による腰痛でよくある質問に回答していきます。便秘による腰痛についての理解を深めるためにも、チェックしてください。
6-1.便秘による腰痛は整体で治すことは可能でしょうか?
整体は、体の骨格や筋肉のバランスを整えるために有効です。便秘になりやすい人は、骨盤などが歪(ゆが)んでいることも多いため、整体で直る場合もあるでしょう。ただし、腰痛がひどいときは、整体が逆効果になることもあります。整体を受けるときは、便秘の腰痛が出ていないときに受けてください。
6-2.便秘は解消できたのに腰痛が残る場合の原因は?
何らかの方法で便秘が解消しても腰痛が残ってしまう場合は、便秘以外の原因であった可能性が高いです。しかし、腰痛はだんだん治っていく性質があるため、1日から2日程度様子を見てください。2日経過しても腰痛が残っている場合は、医師に相談しましょう。腰痛の原因として、ヘルニアや内臓疾患などを考えることができます。現時点より悪化しないためにも、病院で相談してくださいね。
6-3.甘いものは便秘や腰痛に悪いと聞いたのですが本当ですか?
糖分を摂(と)り過ぎることは、血液がドロドロになりやすいため血行不良を起こす原因となります。また、腸内環境が悪化しやすいことも覚えておきましょう。甘いものは糖分を多く含むため、食べ過ぎは便秘や腰痛の原因になるのは事実です。便秘や腰痛が気になる人は、甘いものの食べ過ぎに気を付けるだけでなく便秘予防に良いものを多く摂(と)るように心掛けましょう。
6-4.便秘による腰痛はクセになりますか?
ひとたび腰痛になった人は、クセになりやすいと言います。便秘が原因の腰痛も、例外と言うことはできません。便秘による腰痛が治った後でも、再発する可能性は十分にあると考えましょう。しかし、普段から気を付けることで便秘も、また、便秘による腰痛も予防することができます。腰痛がクセになると辛(つら)いですから、治った後も神経を使うようにしましょう。
6-5.子どもが便秘で腰痛もあるのですが良い対策はありますか?
子どもが便秘になった場合は、できるだけ食生活の改善などで便秘の解消に努力してください。また、便秘による腰痛があるときは、体育の授業を休むことも必要です。腰痛が慢性化しないように、親が気を付けてあげましょう。なお、子どもは運動量も多く体温も高いため、本来は大人より便秘になりにくいものです。便秘の原因にかんしては、医師に相談してきちんと突き止めておきましょう。
まとめ
便秘だけでもつらいのに、さらに腰痛が加わると大変です。しかし、腰痛の原因が便秘であることが明らかな場合は、便秘を解消することで腰痛を改善しましょう。中には、便秘が原因ではない危険な病気が隠れている可能性も否定できません。少しでも不安な点があるときは、早急に医師に相談してください。便秘も腰痛も、両方とも解消して快適な生活をおくるためにも、きちんと対策を行いましょう。