便秘に効果的な足浴とは ~冷え症の女性にもおすすめできるやり方~
2016/05/02
2016/05/09
監修: 快適ヘルシーライフ編集部
「足浴」という言葉を聞いたことあるでしょうか。「足湯」とほぼ同じ意味の足浴は、風邪を引いたり体調が悪かったりするときの入浴方法として知られています。この記事では、足浴の効果や便秘との関連性についてまとめました。
1.足浴は便秘に効く?
足浴をするだけで便秘の効果があるのか。便秘に悩む女性が誰でも思うところだと思います。そこで、足浴が便秘にも効果的な理由についてまとめました。
1-1.便秘の原因は「冷え」にある
便秘になるとさまざまな病気を招くと言われています。腹痛だけでなく頭痛、ひどい場合はガンの原因にもなるのです。その便秘を引き寄せるのは、体全体の冷えとも言われているのを知っておきましょう。
体温が下がると血行が悪くなります。血行が悪くなると老廃物や体に悪い成分がたまるようになるのです。その結果、排便機能も下がってしまい便秘にもなりやすくなると思いましょう。
また、体温が下がると免疫力も下がり始めます。体が病原菌や細菌に負けやすい状態となり風邪を引きやすくなるのです。ある研究では、体温が下がることでガンや認知症の発症率が上がるとも言われています。「冷えは万病の元」と言われるのは、このようにさまざまな体調不良の引き金になっているのが由縁です。
1-2.体が冷えるのは足先から
体の冷えがやってくるのは、足先から来ると言われています。これは、血液を押し返す力が足から弱くなる特徴があるからです。
足は、心臓から流れてきた血液を押し上げる役割があります。しかし、足の筋肉が弱くなると押し返す力が弱くなって体全体の血行が悪くなるのです。その結果、足先が冷えて体全体に影響が出ると思いましょう。
足先が冷えると次第に血液循環が悪くなります。次第に体温が下がると共に栄養が全身に行き渡らなくなるのです。その影響で、内臓・胃腸まで栄養が渡らなくなり動きが悪くなります。その結果、便秘になると思いましょう。。
冷え症になると便秘以外に頭痛や睡眠の質低下などいいことはありません。
1-3.足浴をするだけで体は温まる!
体の血液循環に大きくかかわっている足は、足浴で機能を回復することができます。足が温められることで血液の流れが良くなり体調をよくする効果があるのです。体全体が温まると栄養素も胃腸まで届くようになり機能が回復し始めます。
また、足浴にはツボを刺激する効果も見込めるのです。足の裏には、体のバランスを保つために多くの神経が張り巡らされています。足にツボが多く存在するのは、神経のスイッチのように機能しているからです。
たくさんツボがある上、日常的に使うので足は疲れやすい部位となっています。その足を足浴やツボにてマッサージすることは、実は非常に重要となってくるのです。足を労わることで冷え症と共に便秘解消を目指しましょう。
2.足浴の効果
足浴が便秘と密接に関係していることは確認していただけたかと思います。では、ほかにどのような効果があるのかチェックしておきましょう。
2-1.血行が良くなる
足浴で最も期待できるのは、体全体の血液循環が良くなることです。「第2の心臓」である足を温めることで体全体に血液が巡るようにします。血液の流れが良くなると効率よく栄養素を体中へ送れるのです。そのため、疲れがたまりづらくなる上に便秘も解消し始めます。また、老廃物も体外へ流れ始めて全身の体調がよくなってくるのです。
体全体に血液が巡ることで自然と体が温まってくるもの。体が温まってくると免疫力も高まり風邪も引きづらくなります。体の不調を予防できる点で足浴の効果は非常に高くなっているのです。
2-2.足腰の疲れが取れる
足浴は、足腰の疲れ解消に効果的と言われています。これは、通常の全身入浴に比べて心臓への負担を軽減できるためです。
全身入浴では、体全体をお湯に浸(つ)けるため心臓に水圧が掛かります。その水圧の分だけ体には負担となっているのです。しかし、足浴ならば足だけなのでその心配がありません。また、高血圧や心臓が弱い人には足浴によるリラックス効果が大きいものとなってきます。足腰をピンポイントにいやしたい人は試してみましょう。体に大きな負担を掛けないため、風邪を引いている人や体調が優れない人にもおすすめです。
2-3.良質な睡眠が実現する
最近では、足浴は良質な睡眠にも大きな影響を与えると言われています。
眠くなったとき、足や手がじんわり温かくなる感覚はないでしょうか。これは、寝る前に体から熱を追い出そうとしている運動です。足浴では、この運動をサポートする力があります。早く熱を追い出してやることで睡眠を促すのです。
寝る前に靴下などを履く人もいます。これも足を温めることで睡眠を促そうとしているのです。しかし、靴下だとむれることがあるのでおすすめできません。寝る前にちょっと足浴するほうが寝る前・起きた後が気持ちよくなれます。
3.足浴のやり方
足浴が体にもたらす健康の効果は絶大です。では、実際にどのようにすればいいのかチェックしておきましょう。
3-1.足浴に必要なもの
まず、足浴に必要なものを用意します。足が入る「おけ」か「バケツ」を用意しましょう。これと37~40℃くらいのお湯があれば大丈夫です。お湯もくるぶしが浸(つ)かる程度まで用意しておきます。
香りやリラクゼーション効果を高めたい人は入浴剤やアロマオイルを用意しておきましょう。これらのものがあれば快眠効果も上がります。
また、お湯が冷えたときのために「さし湯」を用意しておきましょう。さし湯を入れるときはやけどしないように注意が必要です。
3-2.足を浸(つ)ける
お湯をバケツ・おけに入れた後は、足をくるぶし辺りまで入れましょう。時間としては10分程度がおすすめです。この後、ツボや足のマッサージをすると効果が上がるので行ってみましょう。さらに、腰から足先まで含めたストレッチを行うと血行が良くなります。また、湯冷めが怖い人はちょっとでいいので水を足に掛けておきましょう。足先の毛穴が締まることで湯冷めしづらくなります。
便秘と共に不眠でお悩みの人は、寝る前の30~60分前に足浴してみましょう。寝る前の1時間前は、体が休もうと準備している状態です。この時間内に足浴を行うと睡眠効果も上がります。
3-3.便秘に効果的なツボを押しておく
体の冷えを解消することが便秘解消の近道。それと同時に、足浴が終わった後は便秘に効くツボを押しておきましょう。
簡単なのは土踏まずにあるツボ。土踏まずを「コの字」で囲むように存在しています。この部分を指で押していくことで大腸・直腸を刺激できるのです。
もう1つおすすめなのは、足の人差し指にあるツボ。人差し指の右側先端にあります。この辺りを強く押すと胃腸が弱っている人は非常に痛むのでわかりやすいツボです。
4.まとめ
いかがでしたか? この記事では足浴と便秘の関係性や効果についてまとめました。
足が冷えると体全体が冷えて体調が悪くなります。その影響として便秘も含まれているのです。
足浴にて体を温めると体全体の血行が良くなり便秘解消の効果が期待できます。また、足湯は快眠や足腰のリラクゼーション効果もあるのを知っておきましょう。
足浴を行うには、足が入るおけやバケツと37~40℃のお湯があれば大丈夫です。お湯を入れたバケツに足を入れて10分ほどリラックスしましょう。その後、足をマッサージしてやると効果が上がりますよ! 便秘で悩んでいる人はぜひ試してみましょう。