甘酒で便秘を解消できる

甘酒で便秘を解消できる? 効果的な摂り方をご紹介します!

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甘酒というと、寒い時に飲むものというイメージがありますが、俳句では夏の季語です。つまり本来は夏の飲み物なのです。甘酒は別名飲む点滴とも言われ、滋養強壮や便秘解消に優れているのです。

そこで今回は、そんな甘酒の効果についてご紹介します。甘酒は「酒」がついていますが、日本酒の原料である麹が共通しているだけで、ノンアルコールの飲み物です。ですから、子供や妊婦でも飲める体に優しい便秘を解消する飲み物なんですよ。できる限り自然に便秘解消したいという方は、ぜひ読んでみてくださいね。

  1. 甘酒とは?
  2. 甘酒の効果的な取り方や注意点とは?
  3. プラスαでより効果的に便秘を解消しよう

便秘解消に甘酒がいいて本当?


1.甘酒とは?

甘酒とは?

この項では、まず甘酒についてご紹介しましょう。甘酒は昔病人の回復食に使われたくらい栄養価の高い飲み物なのです。

1-1.甘酒の作り方

甘酒は、米麹と米、水を発酵させて作ります。炊飯器やヨーグルトメーカーなので手作りすることもできるでしょう。これをアルコールが生まれるまで発酵させ続ければ「日本酒」ができあがります。そのためアルコール分のないお酒ということで「甘酒」といわれるのですね。ちなみに甘酒の甘さは、砂糖ではありません。米麹がお米を分解した際に生まれたでんぷん質の甘さなのです。ですから、甘みが濃厚でとろりとしている割にはカロリーが低いのです。

また、甘酒にはもうひとつの作り方があります。それは、日本酒を作る際にできた酒粕を水に溶き、砂糖を加えるもの。これは「簡易甘酒」とも呼ばれ、飲みたいときにすぐに作れる便利なものですが、残念ながら便秘解消の効果は薄いです。さらにアルコール分が残っている場合もあるので、妊婦や子供にはおすすめできません。飲むのならば、米麹から作られた本物の甘酒を飲みましょう。

1-2.甘酒の栄養価とは?

甘酒には、ビタミンB群のほかに食物繊維・グルタミン・オリゴ糖・ぶどう糖がたっぷりと含まれています。これは、栄養補給のてんてきとほぼ同じ成分です。ですから、昔は病人の回復食としても使われたのですね。

この中で便秘解消に効果があるのはオリゴ糖と食物繊維です。オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになりますし、食物繊維は腸の中で膨らんで便を押し出す効果があります。毎日飲み続ければ便秘解消の効果が大いに期待できるでしょう。また、甘くて飲みやすいので子供からお年寄りまで無理なく飲めるのがうれしいですね。

1-3.甘酒の便秘解消効果について

甘酒は食物繊維や発酵乳酸菌・オリゴ糖など便秘に効果的な成分がたっぷりと含まれています。単に便を出すだけでは、便秘が解消したとは言えません。腸内細菌のうち、悪玉菌を減らして善玉菌を増やし、腸内環境を調える必要があります。

甘酒に含まれている乳酸菌は善玉菌の代表格であり、オリゴ糖は乳酸菌の養分です。つまり、甘酒を飲めば便秘解消と腸内環境の改善を一度に行うことができます。ヨーグルトにも同じような効果が期待できますが、高齢者はヨーグルトよりも甘酒の方が飲みやすいでしょう。また、ショウガを入れて温めて飲めば、冷房病にも効果が期待できます。

2.甘酒の効果的な取り方や注意点とは?

甘酒の効果的な取り方や注意点とは?

では、便秘解消に効果的な甘酒の取り方と注意点とはどのようなものでしょうか? この項ではそれをご紹介します。

2-1.朝に甘酒を飲もう

甘酒は朝に飲むとカロリー補給にもなります。特に寝坊をした時や時間がない時など朝食代わりに飲んでも良いでしょう。夜飲んでも悪くはありませんが、甘酒は栄養価が高い分一定のカロリーがあります。夜寝る前に飲むと栄養分がそのまま脂肪になってしまうこともあるので気をつけましょう。また、子供には栄養価の高いおやつとして与えても効果的です。

2-2.飲みにくい場合はヨーグルトや牛乳を加えよう

甘酒は昔ながらのじんわりとした優しい甘さと適度なとろみが特徴です。甘みが少なかった昔はごちそうの部類でしたが、現在は味が苦手という方も少なくないでしょう。甘酒が飲みにくい場合は、ヨーグルトを加えたり、牛乳で割ったりしてみましょう。酸味が加わったりとろみが薄まることで飲みやすくなります。

また、一気に大量に飲む必要はないので、食事の前におちょこ一杯の甘酒を小分けにして飲んでも良いでしょう。この飲み方は、胎児で胃が圧迫されて食事を一度にたくさん食べられない妊婦にもおすすめです。さらに、甘酒を凍らせてシャーベット状にすると甘みが薄まって食べやすくなります。暑い時期にもおすすめですよ。

2-3.甘酒を買う際の注意点とは?

甘酒はスーパーなどで手軽に買えますし、コンビニでは缶入りのものやフリーズドライのものも売っています。市販の甘酒を買う際は、酒粕を溶いたものでなく米麹から作られた本物の甘酒を買いましょう。成分表示を見て、米麹入りで砂糖が入っていないものを選べば大丈夫です。

また、造り酒屋では、お手製の甘酒が販売されていますから、そのようなものを買ってもよいでしょう。なお、ビン入りの甘酒は保存状態が悪いとあっという間にカビが生えてしまいます。一度封を開けたら冷蔵庫に保管し、早めに飲みきりましょう。

3.プラスαでより効果的に便秘を解消しよう

効果的に便秘を解消しよう

それでは最後に、より便秘が解消しやすくなる方法をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

3-1.適度に腹部をひねる運動

腹筋が弱まると、腸が下がって便秘になりやすくなります。また、便を押し出す力も弱くなるので、適度に腹筋を鍛える運動をしましょう。腹筋というと仰向けに寝転んで状態を起こす運動をイメージする方も多いですが、腰をひねるだけでも腹筋は鍛えられます。

また、ウォーキングやランニングをしても良いでしょう。無理のないように長く続けられる運動を選ぶことが大切です。

3-2.適度な水分、油分をとる

水分が不足すれば、体内で便が硬くなります。また、適度な油分は便の滑りをよくし、排出しやすくする効果もあるのです。ダイエット中は油分を控えるという人が多いですが、油分を控えすぎても便秘になったり、肌や髪がぱさぱさになってしまいます。

また、ここでいう水分とはあくまでも水のことです。コーヒーや緑茶は利尿作用が強いため、水分補給には向いていません。便秘に悩んでいるという方は甘酒のほかに1日2リットルを目標に水分をとってみましょう。なお、炭酸水や硬水も便秘解消に効果的です。

3-3.便意を我慢しない

外出中や仕事中は便意が起こっても我慢するという方は多いでしょう。しかし、便意を我慢するくせがつくと便意自体が起きにくくなります。自宅のトイレで落ち着いてしたい、という方は朝にきちんと排泄ができるように同じ時間にトイレに入る習慣をつけましょう。

また、朝食を食べないと便意が起こりにくいので、少なくとも甘酒一杯ぐらいは飲む習慣を付けるとよいですね。

3-4.すでに便秘が長期間続いている場合の対処法

便秘が10日以上続いている場合、まずは解消を心がけましょう。便秘が長引くほど腸内で便が硬くなり、自然な排便が難しくなります。複方熊胆円(ふくほうゆうたんえん)は、便秘解消のほか、胃腸の働きを活発にする効果が期待できる漢方薬です。ストレスなどで便秘になり、胃腸の機能低下も一緒に実感している方は、ぜひ服用してみてください。

おわりに

甘酒の効果のまとめ

いかがでしたでしょうか? 今回は甘酒の便秘解消効果や効果的な取り方などをご紹介しました。
まとめると

  • 甘酒にはオリゴ糖や食物繊維などの便秘解消に効果のある物質がたくさん含まれている。
  • 米と米麹から作られた本当の甘酒を飲もう。
  • 甘酒は朝飲むのが効果的。夜飲む場合は量に気を付けて。
  • 飲みにくい場合はヨーグルトや牛乳で割ったり、小分けして飲もう。

ということです。甘酒は現代では懐かしのおやつというイメージになってしまいましたが、ここまですごいパワーが秘められているとは驚きですね。また、甘酒にショウガをすって入れると冷え性改善にも効果があります。甘酒は手軽に手に入りますし、おやつや栄養補給に最適ですから便秘に悩んでいる方だけでなく、ちょっとおなかがすいた時やダイエット中のおやつに飲んでみてください。