猫背は便秘の原因になる!今すぐできる姿勢改善方法を紹介!
2016/03/28
2017/06/22
監修: 快適ヘルシーライフ編集部
猫背が便秘の原因になることもあります。
便秘にはさまざまな原因がありますが猫背もその1つだということを知らない人は多いでしょう。
「今までに何を試しても便秘を改善できなかった」という人は、姿勢を見直してみてください。
猫背と便秘には深い関係があるのです。
実際に、猫背を治したことで便秘を改善できた人はたくさんいます。
そんな人たちのために、姿勢と便秘の関係をまとめてみました。
1.姿勢と便秘の関係
まずは、姿勢と便秘の関係について考えてみたいと思います。
なぜ、猫背が便秘の原因になるのでしょうか。
1-1.筋力の低下
お年寄りは加齢によって背筋が大きく曲がっています。
その理由は、腹筋力の低下にあるのです。
便が腸から肛門(こうもん)に移動するためには、一定の筋力が必要。
腹筋力が低下するとスムーズに便が出しにくくなり、その結果、便秘になってしまうのです。
実際に、お年寄りの大半は便秘だと言われています。
1-2.自律神経の乱れ
猫背姿勢だと背中が自然と丸くなり、首の位置も前に出てきます。
そうすると、胃腸などの内臓機器が圧迫を受け、動きが悪くなるのです。
また、姿勢が悪くなることは自律神経の乱れにつながります。
消化機能も必然的に低下し、便秘になりやすく、血行不良を起こしやすくなってしまうのです。
猫背を矯正して姿勢がよくなると自律神経も整い、内臓も正常に機能するようになるでしょう。
1-3.骨盤のズレ
悪い姿勢というのは、骨盤が後ろに傾いています。
その結果、骨盤の前に空白ができてそこに内臓がすっぽりと収まってしまうのです。
つまり、本来は内臓がくるべきではないところに、内蔵が下がってきてしまうということになります。
骨盤にはたくさんの内臓神経が分布しており、姿勢が悪いとその神経を圧迫してしまうため、腸の働きも悪くなってしまうのです。
骨盤を正しい位置に戻してあげると腸が活発に働き、便秘を改善できるでしょう。
2.猫背になる原因
猫背が便秘を引き起こす原因がお分かりいただけたと思います。
では、なぜ猫背になってしまうのでしょうか。
猫背になる原因をいくつかまとめてみました。
2-1.座るときの姿勢
デスクワークなど、普段から座って作業する機会が多い人は、気をつけないと猫背になってしまいます。
たとえば、イスや机の高さについて。
自分の身長や座高に合わないイスやテーブルを使っていると危険です。
高さは適切か、背もたれの角度はどうか、イスとテーブルのバランスは合っているかなど確認してみてください。
特に、座ってパソコン操作をするときは注意が必要です。
座ったときにパソコンの画面が見えづらいようだと、無理な姿勢をとっている可能性があるでしょう。
キーボードの打ちやすさについても同じです。
また、座るときに足を組むクセのある人は猫背になりやすいでしょう。
特に、片側の足だけで組むのは要注意です。
もちろん、スマホやタブレットが普及したことも、猫背の人が増えた原因の1つでしょう。
長時間操作することで姿勢に影響を与えてしまっているのです。
机の上に置いたまま操作することが多い人は、姿勢を見直してみる必要があるのではないでしょうか。
2-2.胃腸など内蔵の不具合
胃腸や婦人科系疾患、肺、気管支、心臓など内蔵系のトラブルが猫背の原因になることもあります。
おなかが痛いときに前かがみ気味になるように、体を守ろうとするのです。
特に胃腸の不具合は自律神経や感情に左右されることもあります。
規則正しい生活を送ることは、姿勢の改善にとっても大切なことなのです。
2-3.心理的要因
気持ちが落ち込んだとき、人はうつむき加減になりがちです。
そういった習慣が猫背の原因になる場合もあるでしょう。
落ち込んでいなくても「目立ちたくない」「自分に自信がない」という理由で猫背になる人も少なくありません。
実は、猫背矯正の施術においてカウンセリングを行うのはそういった理由からなのです。
2-4.運動不足
筋肉には、アウターマッスルとインナーマッスルがあります。
アウターマッスルには、体を大きく動かす役割があるのです。
一方のインナーマッスルは体の内部にある筋肉で、姿勢の調整や関節の位置を保つ役割を果たしています。
猫背を引き起こすのは、インナーマッスルの筋力低下が原因とも言われているのです。
体を使う機会が少なくなった現代社会では、インナーマッスルが衰えやすく、アウターマッスルとのバランスが悪くなりがち。
その結果、猫背になってしまうのです。
3.すぐできる姿勢矯正
便秘解消のためにも「すぐに猫背を改善したい」という人は多いでしょう。
今すぐできる姿勢矯正の方法をいくつかご紹介します。
3-1.正しい姿勢をクセづける
猫背の人は肩が内側に丸まっています。
頭が前に傾くことで、バランスを保つためにそうなってしまうのです。
そこで、内側に丸まった肩を自然に広げ、美しい姿勢へと改善する方法をご紹介しましょう。
- 四つんばいになる
- おなかを上に引き上げて背中を丸める
- 背中を下に落として背中を沿った状態にして1分間キープ
朝・晩3セットを目標にしてこのストレッチを実践してみてください。
最初は痛みを感じることもあるでしょう。
その場合は、体が柔らかくなっている風呂あがりに行うのがおすすめです。
慣れてきたら徐々に回数を増やしていきましょう。
3-2.正しい姿勢をキープする
正しい姿勢をクセづけた後は、その姿勢をキープする必要があります。
姿勢は無理に正すものではないのです。
リラックスした状態で正しい姿勢をキープできなければ意味はありません。
そこで、意識したいのが「3つの腔(くう)」です。
ここで言う「3つの腔(くう)」とは、口腔(こうくう)・胸腔(きょうくう)・腹腔(ふくくう)のこと。
口腔(こうくう)とは、鼻の中から首までの空洞をイメージしてください。
そして、胸腔(きょうくう)は肺のゾーン、腹腔(ふくくう)は胃や腸などの内臓があるゾーンのことです。
猫背の人は上半身が曲がり「3つの腔(くう)」がつぶれてしまっています。
そのため、呼吸が浅くなって内臓の働きが悪くなるのです。
疲れない「正しい姿勢」をキープするためには「3つの腔(くう)」にたくさん空気が入ることをイメージしてみてください。
自然と気持ちよく姿勢が整い、猫背を改善できるはずです。
3-3.ウォーキングしながら背中の筋肉をほぐす
便秘解消のためには運動も大切です。
毎日の生活に運動を取り入れるなら、一緒に猫背も改善してしまいましょう。
今回は、ウォーキングをしながらできる猫背の改善方法をご紹介します。
まず、手のひらを前に向けた状態で両腕を上にあげましょう。
次に、歩行のリズムに合わせながら両ひじを胸までおろしてください。
このとき、ひじは90度になるように曲げ、左右の肩甲骨を引き寄せるように動かすのがポイントです。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
猫背が便秘の原因になるということを理解できましたか?
もちろん、便秘の原因はほかにもたくさんあるでしょう。
しかし、猫背が大きな原因になっている可能性は十分にあるのです。
つらい便秘を解消するためにも、まずは自分の姿勢を見直してみてください。
そして、効果的な方法で猫背を改善しましょう。